今月のキーポイント
22年度改定議論・入院医療
コロナ禍と地域医療構想の実現、現場負担のバランス調整が焦点に
コロナ禍では現場に大きな影響を与える改定は避けるべき、コロナ禍でもやるべきことはやるのが重要―。次期改定に向けた入院医療の専門的な議論は9月に中間とりまとめが行われたが、改定の「位置付け」を巡り診療側と支払側の意見は対立している。 ・・・もっと見る
介護保険制度とBCP
給付と負担の適正化、感染症や災害対応でも「持続可能性」がキーワード
介護保険制度が創設されて21年目を迎えている。20年の節目だった2020年は、新興感染症という制度にとっても大きなリスクが顕在化した。高齢化がますます進むなかで、あらためて「持続可能性」という課題を突き付けられている。 ・・・もっと見る
2022年度改定議論・慢性期入院医療
経過措置療養病棟はリハビリで単価上昇 障害者病棟と療養病棟の脳卒中患者像は類似
2022年度診療報酬改定に向けて進められている入院医療の専門的な議論では、経過措置療養病棟での医療提供内容や障害者病棟での入院患者の状態などに課題のあることが厚生労働省のデータで明らかになっている。 ・・・もっと見る
2022年度改定議論・チーム医療
「専従・専任」は入退院支援、認知症ケアで障壁も 障害者・回リハ病棟のNSTに効果
「入退院支援加算」や「認知症ケア加算」では人員配置要件が届出のネックに―。2022年度診療報酬改定に向けた議論では、より質の高い入院医療の推進に欠かせない多職種連携の確保に向けた課題が明らかになっている。 ・・・もっと見る
骨太の方針2021を閣議決定
社会保障関係費は「自然増」分に収める方向に
骨太の方針は、政権の重要課題や翌年度予算編成の方向性を示すものとして、経済財政諮問会議で毎年6月ごろに策定される。「骨太方針21」は、▽第1章:新型コロナウイルス感染症の克服とポストコロナの経済社会のビジョン、▽第2章:次なる時代をリードする新たな成長の源泉~4つの原動力と基盤づくり~、▽第3章:感染症で顕在化した課題等を克服する経済・財政一体改革、▽第4章:当面の経済財政運営と22年度予算編成に向けた考え方―の4章建てだ。 ・・・もっと見る
2022年度診療報酬改定を展望した今後の病院経営(2)
回復期病棟の展望と今後の病院経営について
回復期リハビリテーション病棟については飽和状態という議論の中、平成28年改正で実績指数が導入されました。実績指数は入棟時から退棟時の間に改善したFIM値を在棟期間等で除したものです。つまり、分子である在棟期間中のFIM利得が大きければ大きいほど、分母である在棟期間が短ければ短いほど実績指数はよくなります。 ・・・もっと見る
2022年度診療報酬改定を展望した今後の病院経営(1)
回復期病棟の展望と今後の病院経営について
令和4年度診療報酬改定に向けて中央社会保険医療協議会で議論が始まりました。今後、議論は、現場の実態と現行の施設基準とを比較しながら進められることになります。今回は中医協の入院医療等の調査・評価分科会に出された回復期の病棟に係る実態資料を確認します。 ・・・もっと見る
医療・介護提供体制
地方は人口10万人の「地域生活圏」を強化、都市部は介護人材確保が課題に
急速に進む人口減少によって日本経済が縮小し、社会保障の足かせになることが危惧されている。2050年には市町村の7割近くで病院が存続できなくなるとの推計もあり、国土交通省は「地域生活圏」の維持・強化が必要としている。 ・・・もっと見る
22年度改定議論 外来・調剤
かかりつけ医の評価はゼロベースで再構築、調剤財源は大胆な転換を
2022年度診療報酬改定に向け、中医協では9月ごろの論点に関する意見整理を目指し、第1ラウンドの議論が進められている。外来・調剤では、「かかりつけ機能」の評価のあり方をめぐって意見が戦わされることになりそうだ。 ・・・もっと見る
22年度改定議論 入院
治療室の有無、救急搬送・手術件数などで急性期を複合的に評価か
中医協では2022年度診療報酬改定に向け、8月までは第1ラウンドとして総論的な議論が行われている。急性期入院医療の評価では、早くも論点に挙がった「重症度、医療・看護必要度以外の指標設定」が注目される。 ・・・もっと見る